深夜テンションです!
今からお風呂…うーめんどくさい…!
つづきでSS!
*
ぷるるる、ぷるるる。 ケータイが小刻みに揺れる、深夜2時。 なに、ありえない、そう思ってケータイの画面を見ると、泉という文字。 ますます訳がわからない。
とりあえず、ピッ、と通話ボタンを押してみます。
「もしもし」
『うわっ、ありえねー。なんで起きてんの』
うわありえねーこいつなんではこっちのセリフだぼけ。
「こんばんわ非常識男、何用かね」
『なんで起きてんの』
「何用ですか」
『なんで起きてんの』
「しつけえええっつーの!数学の課題終わってなかったからですけどー!!」
『あ、やっぱ?ばかだなーお前』
ありえねええええむかつく!こいつむかつく!!
因みにわたしと泉は断じて恋人同士とかではない。 かと言って幼馴染とかでもない。 では何かというと、つい数ヶ月前高校入学と同時に出会って偶然同じクラスでたまたまちょっと仲良くなっただけのクラスメイト。 ね、ありえないでしょ? ふつークラスメイトのケータイに深夜に掛けてこないでしょ。 何用だよまじで。
「ちがうよわたしがばかなんじゃなくってこんな大量に宿題を出すシガポがばかなんだよ」
『言い訳いーから。 早く寝ろ』
「なんでよー!終わんないじゃん!シガポ宿題やってこないと2倍出されんの知ってんの!?」
『経験済みか、いーから寝ろ』
「わたしだってできれば寝たいよ!さっきから睡魔との闘いだよ!」
『明日、放課後手伝ってやっから』
「……!! (泉が優しい…!明日は霰か!)」
『なんか今失礼なこと言われた気がした』
「きっ気のせいだよ!? てゆかほんと!?ほんとに手伝ってくれんの!?」
『おー。だから早く寝ろ』
「てゆかなんでわたしが寝てないってわかったの!?」
わたしが問うと泉はしばらく黙り込んだ。 え、なに、もしかしてストー…カー……とか……今窓の下を覗いたらいるとか……はないな。今確認したし。
ここでエスパーだとかほざくような性格でもないので、わたしは考えるのをやめて泉の答えを黙って待った。
『……さあ、泉マジック?』
最後の最後にやってくれた。 ぷつっ、と音がしてツーツーと電話の切れたことを伝える音が耳元で鳴っている。 なんだそれ。 結局答えになってない。
ここで「恋の魔法」とか言われたら爆笑したあと惚れてやらないこともなかったのにな。 ふん、泉マジックとか。 意外すぎて拍子抜けっつーかコメントも出ない。
まあ、手伝ってくれるなんて言うから、うっかり惚れてやらないこともないことになってしまったような気がするけど、あれ、日本語おかしい。
(深夜に電話!一回書いてみたかった王道だよね王道!)
(てかこれ別に阿部でも榛名さんでもよかったな…!でも泉がかっこいいから文句なし!)
(これもまた深夜に書いてます深夜テンションばんざい!)