GW、SWって、金、銀……
そういえば明日発売ですね
HGとSS何かこの頃長い名前のゲーム多くない?
金銀でよくない? ハートゴールド・ソウルシルバーって、何故改名したし
いやだがしかし楽しみ!すごい楽しみ!
連休も、わたしも友達と遊ぶ予定つめまくった
でもやっぱ、早く金銀リメイクやりたいなあ!!
どうなってるんだろーハヤトにツクシにアカネにマツバにミカンに
そういやPV見たんだけど、ミカンが白ワンピじゃなかった
なんでだ
ミカン、強かったなあ
うちの銀はもう内臓電池壊れててセーブできねんだよなあ
もうちょう楽しみです
ついき
すみません結構前に書いたものが中途半端に残ってて、割とすきな話なので前編ってことでupします
でも終わってない上にわりと前の話なのでなんと春のお話です
しかも主人公がとてもばかです
例によって名前変換はありません
それでもよい方はどうぞ
お願いします本当にお願いします、と俺に頭を下げて来た奴は珍しく下から目線で、それがどうにも可笑しくて、笑い混じりで内容も聞かずに了承したのを後悔した。
「大体、今後の人生において数学なんて必要ないと思うんですよね」
シャープペンシルを動かしながら、あいつはそう言った。
「それは大抵勉強が出来ない奴が言い訳に使うセリフだ」
「だってわたし勉強できませんもん」
少し拗ねた口調で言う。 いつもこの口から出る台詞は宍戸や鳳への言葉ばかりだから、俺個人に宛てる言葉は聴き慣れない。
「第一、宍戸に教えて貰えば良いだろうが。何で俺に訊くんだ」
「だってわたし余りにも解らないことだらけで宍戸さんに訊いたら呆れられちゃいそうなんです!嫌われたら嫌だし、どうせ訊くなら確実に頭の良さそうな人がいいなと」
「安心しろ、もう呆れられてる」
「うそ!」
「冗談だ」
そう言うと、あいつは上げた顔を机にぶつけた。安心したのか怒ったのか、はあ、と溜息を吐いた。勉強を教えて貰ってる立場で相変わらず偉そうな態度だ。
あいつが向かっていた数学のプリントを覗いてみると、さっきの言葉通り、欠片も合っていない。考え方から教えないといけないようだ。
「お前、何でここで割るんだよ。バカか?」
「ばかってさっき言ったじゃないですかー」
「よくこれでこの学校に受かったな」
「わたしが猛烈勉強すりゃこんなもんですよ……って何でわたしが中学からここに受けたの知ってるんですか?」
がば、と起き上がる。俯いていた所為で、髪が少し乱れてる。俺の前でここまで気取らない奴も珍しい。
ていうか、こいつは本当に宍戸一直線だな。
「そんぐらいリサーチ済みだ」
「きゃーきもーい」
「てめえ!この低能が!俺様にそんな口利いて良いと思ってんのか!」
「低能とか生徒会長が一般生徒に言っちゃあこの学校の品格が疑われますわー」
「先に暴言吐いたのはてめーだ!つかてめえがそんな口調で話すな!きもいのはお前だ!」
「わー酷い!かわいい後輩にそんなこと言うなんて!」
「楽しそうにすんな!黙って問題解け!」
はーい、と言って不承不承と言う風にシャーペンを持ち直す。勉強教えてくれと言ったのはお前だろうが、と心の中で毒づく。
暫くカリカリカリとシャーペンが文字を連ねる音が続く。むー、と悩む声が聴こえる。
こういう所はちゃんと後輩らしいのにな、と思う。
何せ普段会う時は宍戸に会いに来る時で、その中でも俺と会話するのは滅多に無いのだ。だから正直、勉強を教えてくれと頼んだのも驚いた。
でも理由を訊けば"自分の余りのバカさに呆れられたくないから"って、じゃあ俺には呆れられても平気なのかとか、その前にちゃんと授業を聞けとか言いたいことがたくさんできたのだが。
開いた窓から優しく春の風が吹き抜ける。あいつの薄い茶色の髪がふわりと揺れて、さっきまで騒がしかった教室がしんと静まった。
窓を見ればもう散った桜が、それでもしゃんと立っている。 そういえば、こんな風にのんびり過ごすのも久し振りだった。
入学式やら始業式やらで、生徒会長としての仕事が山ほどあったからだ。
だから多分疲れていたのだろう。
瞼が少しずつ重くなって、うとうとと、徐々に目を閉じる。
「……あとべさん?」
あいつのそんな声を最後に、俺は眠りに落ちた。
前編です。続くといいです。